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本物に触れる、ということ

投稿日時:2012/03/27(火) 08:52rss

千年続く 会社をめざそう㉛
■本物に触れる、ということ■



 
先日、ちょっとした贅沢をしてきました。
九州一といわれる寿司屋さんで仲間と食事をしてきたのです。
 
はじめのうちは、「ネタもよいけど、値段もよい」と脅されていたこともあって、
値札のないお品書きとネタケースを交互にを睨みつけ、
眉間に皺を寄せながら、おそるおそる注文をしていました。

しかし、十数分経ったあたりから「もういいや!」と、
お店そのものを楽しむことに決めました。
それほど「値段以上の満足が得られるだろう」との確信が得られたからです。
 
やはり、値段が高くても人気があるものには、
そうなっているだけの理由があります。
しかし残念ながらその本質を言葉で表現するのは難しい。
旨いものは旨い、よいものはよい、としかいえないものです。
だから実際に体感するしかありません。
 
そして経営者は、その本質を探究する努力を惜しんではならないと思います。
よいもの、本物に触れることによってその意味が五感から伝わり、
暗黙知によって身につく、否、それによってしか、
身につけることはできないと思います。
 
また、よいものに触れることは、それに似合う自分になろうという
強い意志・意欲を醸成します。
その意味においても高くてもよいものに触れる価値は高い。
 
逆に言えば、よくないものに触れ続けると、よくない人間になる、
ということ。お互いに気を付けなければなりません。
 
『ニュートップリーダー』酒井編集長によれば、
かのメーカーズシャツ鎌倉の創業者・貞末良雄氏は
「経営者はグレートコンシューマたれ」が信念だとお聞きしましたが、
私も全く同感です。
 
もちろん、奢侈(しゃし:度を過ぎて贅沢なこと。身分不相応に金を費やすこと)
までいってはいけません。何事も行き過ぎはよくない。
でも、心を豊かにする贅沢さは必要。
その意味において「嗜み(たしなみ)」と言ったほうがしっくりくるかもしれません。
 
以前このような話をしたところ、「少ない予算の中ではずれのないようにしたい」と、
その見極め方を尋ねられたことがあります。なかなか難しい質問です。
 
私はその時、次のように答えました。
 
「内面的な魅力があり憧れることができる人、こういう人になりたいと思える人が触れるもの、
ないしは、信頼できる方から『これはいいから』と勧められたもの」と。
 
また、連れて行ってもらっているうちはダメ。
わかったつもりになるだけで、その実、何も得られない。
もちろん紹介があれば、入口が違うのはたしかです。
いきなり奥の院から参拝させていただくようなもの。
本質に近づくスピードが格段に違ってきます。

でも、本質の扉は、自分の「あし」でのれんをくぐらないと開けられない。
 
これからも自分の「あし」を使って、
ほどよい嗜みを身につけていきたいと思います。
内面的に魅力ある人間になれるように・・・。




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ボードメンバープロフィール

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かめい ひでたか

1965年岐阜県生まれ。89年名南コンサルティングネットワーク入社。2001年より取締役。後継者育成や経営計画立案を得意分野とする。愛知近県の後継者を対象にした勉強会を各地で主宰するなど、「事業承継」をライフワークにしている。月刊ニュートップリーダー(L.)連載『事業承継の王道』など、執筆・講演活動も精力的に行なう。

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