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2011年03月08日(火)更新

会社を明るくする、ということ

千年続く 会社をめざそう⑦
■会社を明るくする、ということ■



多くの経営者の方がおっしゃっていますが、私も、
「人の上に立つ者は、真に明るさがないといけない」
と思います。

しかし実際には、いつも明るく、朗らかにふるまい続けるのは、意外と難しいもの。世の中はなかなか自分の思い通りにならない。辛いと感じることもある、悩むこともある、苛々することもある。「こんなに一生懸命やっているのに、何でだ!」と腹立たしいこともある。

ではそんな時、どうすればよいのでしょうか?

ある社長から教えていただいたことがあります。

「朝一番、誰よりも早く出社して“笑”という字を毛筆で書く。クレーム処理の後にも外で“笑”と書いてから会社に帰る。“笑”という字を書くと、自然に顔がほころんでくる。その流れで社員と顔を合わせる。すると職場が明るくなる」

思わず「なるほど!」と、唸ってしまいました。

私自身が実践していることがあります。それは苦しいこと、辛いことなど、あまり歓迎できない状況が発生したとき、まず「笑う」。意味なく笑顔を作る。それも目一杯。

そして、できれば声を出して、そういう状況でなければ心の中で「ありがとう」という。何度も何度も繰り返す。すると、いつの間にか辛さが和らいでいる。

そうなったらこっちのもの!一気に明るいことを考えるのです。

『プラス発想』という言葉があります。
人はある現象・出来事(刺激)に触れると、一定の感情(反応)が生まれます。例えば、「怒られる」(現象)と「腹が立つ」(反応)というもの。しかしこの感情は一様ではありません。まさに人それぞれ、十人十色。それはなぜか?

実はこの“現象”と“感情”の間には、“捉え方”というものが存在します。

「怒られる」(現象)→「お前だってやってないじゃないか!」(捉え方)→「腹が立つ」(感情)
「怒られる」(現象)→「こんなに一生懸命やっているのに・・・」(捉え方)→「悲しい」(感情)

などなど・・・。

『プラス発想』というのは、この“捉え方”を前向きにすることができる発想なのだと思います。たとえば・・・

 「私だって本当は怒りたくなんてない。きっとこの人も同じ気持ちのはずだ。それなのに私を怒ってくれる。私にも改めるところはある。そのことをこの人は嫌な思いをすることを省みず教えてくれた。私がより良くなるチャンスを与えていただけた」

と捉えれば、「ああ、なんてありがたいんだ!」(感情)となるもの。

倫理法人会では
「人は幸福に暮らしているから朗らかなのではなく、朗らかにしているから幸福な事情が次々に現われてくる」
「車にヘッドライトが点いているから行く先々が明るい。行くところがどこでも全て  明るくなる」
「己の気持ちが変わると、相手の態度ががらりと変わる。周りがくるりと変わる。仕事の手順・出来ぶりがすっかり変わる」
と学びます。

自らの立ち居振る舞いで周りを明るくする、常に心掛けていたいものです。



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