大きくする 標準 小さくする

2011年02月22日(火)更新

強みを知る、ということ

千年続く 会社をめざそう⑥
■強みを知る、ということ■


いつの時代であろうと、人も会社も、“強み”を活かし、
伸ばすことでしか成長していくことができません。

特に今のような混迷の時代、マーケットサイズが縮小している時代には、
絶対条件ともいえます。

たとえば、皆さんの会社にも、「できる人」と「できない人」がいると思います。
このお二人、何が違っているのでしょうか?

できるA君は「彼は○○がちょっと問題だけど、△△ができるから凄い!」であり、
できないB君は「彼はいい奴なんだけど、××がなぁ~」となる。

すなわち、できるA君もできないB君も、いずれも強みも弱みも持っている。
しかし、A君は弱みを上回る強みを持っているから「できる奴」といわれ、
B君は弱みを上回る強みを持っていないから「できない奴」といわれる。

では、できないB君が弱みを改善すれば「できる奴」になるかといえば、
ただ目立たなくなるだけ。
B君をどうすれば「できる奴」にできるかといえば、
結局強みを伸ばすしかない。

これは企業であっても全く同じこと。
人も企業も、“強み”を伸ばすことでしか成長・発展していくことができないのです。

しかし・・・

「自社の強みがわかりません」「自社に強みなんかありません」

などとおっしゃる人が多いのも事実です。
大変悲しいことです。

たぶんその人は、「わからない」ということで“自己革新”の努力から
逃避されているのだと思います。

そのような人物がトップの会社・部門はどうなるか?
火を見るより明らかです。

わからなければ、目を皿にして探す。
それでもわからなければ、人に訊く。
それでもわからなければ、創ればよい。

「わからない」と口にすること自体が罪であることを
わからなければなりません。

皆さんの会社には、とても素敵な“強み”があります。必ずあります!
小さなことからでかまいません。
さあ、目を皿にして、耳をダンボにして、
五感を研ぎ澄ませて、すぐ目の前にあるその“強み”に気付きましょう!



■名南コンサルティングネットワーク こちら>>>
■日本法人会千年経営研究会 こちら>>>

2011年02月08日(火)更新

できるようになるまで繰り返し話をする、ということ

千年続く 会社をめざそう⑤
■できるようになるまで繰り返し話をする、ということ■


よく「おまえは何回言っても分からん奴だなぁ」などと言いますが、みなさんは、“何回”伝えて相手がこちらの思い通り動いてくれなかったら「分からん奴だ」となりますか?

これには検証データがあって、平均すると4回なのだそうです。3回ならば気が短い、2回なら相当短いということになりますね。

さすがに1回という人はいないとは思いますが、以前の私は、“相当気が短い”部類でした。「思った通りに動いてくれない」ことから来るイライラ感に、悶々とした毎日を過ごしていたのです。

そんな頃、ある方から次のようなアドバイスを受けました。

「亀井君、“聴”という文字をよく見てごらん。“耳”と“十四”と“心”でできているだろう。要するに、「耳から十四回入ると心に届く」という意味なんだよ。」

と・・・目(耳?)から鱗のお話でした。

以来、とにかく14回話をしようと心に決めました。そう思って話をしていくと、ほとんどの場合14回まではかからない。経験値で言えば、よくかかって7~8回でしょうか? それでも以前の約4倍ですから、私も相当気が長くなったものだとわれながら感心します(笑)。

私はこの経験から、以前の考え方と照らし合わせ、次のように受け止めています。

「分かって当たり前だと思うから、分からなかったら腹が立っていたんだ。分からなくて当たり前だと思えば、分かってくれたら“ありがとう!”になる。」

いま、私が常に心がけていることは、次のようなことです。

何度も、何度も、同じ話をする。
「もう何度も聞きました」と言われようが、
「わかってます」と言われようが、
「くどい!」と言われようが、
何度も、何度も、同じ話をする。
相手が本当にできるようになるまで・・・

ご参考になれば幸いです。



■名南コンサルティングネットワーク こちら>>>
■日本法人会千年経営研究会 こちら>>>

2011年02月01日(火)更新

地元に根を下ろす、ということ

千年続く 会社をめざそう④
■地元に根を下ろす、ということ■


先日、ある建設会社の社長さんにお話をうかがいました。その会社はここ数年、毎期最高益を更新し続けておられます。来年創業40年を迎える会社の成長の秘訣をお聞きすると・・・

「うちの会社は、半径500mのお客様を守ることが使命です。一度建てた家は、一生面倒を見させていただく。細かいメンテナンスも喜んでさせていただく。そうやって人が嫌がるような面倒をきちんとみていくと、そのお子様が家を建てるときもまた声をかけていただける。親から子へ、子から孫へと縦に繋がる経営を目指しているんです」

以前お話をうかがった京都の老舗和菓子屋の社長さんも、同じことをおっしゃっていました。

「まずは今目の前のお客様にご満足をいただく。そうするとそのお子様がうちのお菓子を口にされ、またうちのお菓子を買うて下さる。大体お子様は一家に二人くらいはいらっしゃるから、それぞれが世帯を持たれれば二倍。そしてそのお孫さんもうちのお菓子を口にされる。そうしていくと、どんどん縦に広がっていくわけです」

グローバル化が叫ばれる中、実は地元にきちんと根を下ろしている会社が好業績という事実。私たちは今一度、このことに気づかなければならなくなっているように思います。

一方で、商店街活性化に精力的に活動する私のコンサルタント仲間は、次のように言っています。

「これからの時代、消費者も投資家にならなければならない。歳取って動けなくなったとき、近くで買い物ができるよう、少々高くても地元の商店で買い物をする。それが将来への投資となる」

グローバル社会と言われる中、売り手も買い手も、地元の重要性をきちんと考えなければならない時代が来ているように感じます。



■名南コンサルティングネットワーク こちら>>>
■日本法人会千年経営研究会 こちら>>>