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2011年02月01日(火)更新

地元に根を下ろす、ということ

千年続く 会社をめざそう④
■地元に根を下ろす、ということ■


先日、ある建設会社の社長さんにお話をうかがいました。その会社はここ数年、毎期最高益を更新し続けておられます。来年創業40年を迎える会社の成長の秘訣をお聞きすると・・・

「うちの会社は、半径500mのお客様を守ることが使命です。一度建てた家は、一生面倒を見させていただく。細かいメンテナンスも喜んでさせていただく。そうやって人が嫌がるような面倒をきちんとみていくと、そのお子様が家を建てるときもまた声をかけていただける。親から子へ、子から孫へと縦に繋がる経営を目指しているんです」

以前お話をうかがった京都の老舗和菓子屋の社長さんも、同じことをおっしゃっていました。

「まずは今目の前のお客様にご満足をいただく。そうするとそのお子様がうちのお菓子を口にされ、またうちのお菓子を買うて下さる。大体お子様は一家に二人くらいはいらっしゃるから、それぞれが世帯を持たれれば二倍。そしてそのお孫さんもうちのお菓子を口にされる。そうしていくと、どんどん縦に広がっていくわけです」

グローバル化が叫ばれる中、実は地元にきちんと根を下ろしている会社が好業績という事実。私たちは今一度、このことに気づかなければならなくなっているように思います。

一方で、商店街活性化に精力的に活動する私のコンサルタント仲間は、次のように言っています。

「これからの時代、消費者も投資家にならなければならない。歳取って動けなくなったとき、近くで買い物ができるよう、少々高くても地元の商店で買い物をする。それが将来への投資となる」

グローバル社会と言われる中、売り手も買い手も、地元の重要性をきちんと考えなければならない時代が来ているように感じます。



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