名南経営 コンサルタント 亀井英孝の 千年続く 会社をめざそう | 経営者会報 (社長ブログ)
企業永続のためのヒントを、実例をもとにした考察で導きだします
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考える、ということ
千年続く 会社をめざそう⑧
■考える、ということ■
『「よい考え方をしろ」と言われますが、どういう考え方がよい考え方なのでしょうか?』
これは先日行った会社説明会の後、一人の学生から問われた内容です。その真剣な面持ちを見て、これは安易に答えてはいけないと思い、言葉を選びながら、次のような会話をしました。
私 「この世は全て対立、二律背反の世界だよね。親子、師弟、君臣、夫婦などなど。
もしそれぞれが自分の立場だけで物事を考えたらどうなると思う?」
学生「喧嘩が絶えないと思います。」
私 「そうだね。逆にどのように考えたら争いがなく、みんながハッピーになれると思う?」
学生「・・・相手の立場で物事を考えるとき・・・でしょうか?」
私 「そうだね。お互いが相手の立場で物事を考えることが出来たら、とってもハッピーな世界が待っていそうだね。」
学生「でもそうしたら、自分のやりたいことがやれなくなってしまうんじゃないでしょうか?何だか、ハッピーとは程遠いような・・・」
私 「たとえば、僕達の前においしい料理が並んでいるとするよね。でもお互いに自分の腕より長い箸を持たされていて、自分では食べることが出来ない。そのときに私が、おいしい料理を箸でつまんで、目の前にいるあなたに食べさせてあげたとしたら、あなたはどう思う。」
学生「とても嬉しいです。」
私 「そうだね。そしたらあなたは次に何をする?」
学生「・・・私も同じように箸でつまんで、亀井さんに食べてもらおうと思います・・・
あっ!」
私 「あなたは、親子でいえば子の立場、師弟で言えば弟子の立場、君臣で言えば社員・部下の立場・・・だからこれから、「僕が親だったら」「僕が先生の立場なら」「僕が社長や上司だったとしたら」と考えてみてはどうだろう。それが最も身近な“よい考え方”だと思うよ。」
その後、「将来と過去なら将来のことを、肯定と否定なら肯定で、明暗なら明で・・・」などを列挙することで、“よい考え方”の感覚を掴んでもらいました。相談に来た時は、眉間に寄せていたしわがすっかり伸び切り、嬉々として帰っていきました。
この22年間、実に多くの会社と出会って来ましたが、「この会社の社員さんは幸せそうだなぁ」と感じる会社は、いずれも社員さんがこの感覚を持っていらっしゃいます。
一般社員は監督者の立場で、監督者になったら管理者の立場で、管理者なら役員の立場で、役員就任後は経営者の立場で常に考えている。この条件はどうも外せないようです。
では経営者は誰の立場で考えればよいのでしょうか?
そもそも「考える」とは、神還る(帰る、返る・・・)が語源だといわれています。神に還って考える、すなわち、大自然の法則、大宇宙の原理に基づいて考える。
まず経営者は、経営者の立場で考えてくれる社員がついてきてくれる自分になるために、神還って考え、自分を磨き続ける姿勢が大切だと思います。
■名南コンサルティングネットワーク こちら>>>
■日本法人会千年経営研究会 こちら>>>
■考える、ということ■
『「よい考え方をしろ」と言われますが、どういう考え方がよい考え方なのでしょうか?』
これは先日行った会社説明会の後、一人の学生から問われた内容です。その真剣な面持ちを見て、これは安易に答えてはいけないと思い、言葉を選びながら、次のような会話をしました。
私 「この世は全て対立、二律背反の世界だよね。親子、師弟、君臣、夫婦などなど。
もしそれぞれが自分の立場だけで物事を考えたらどうなると思う?」
学生「喧嘩が絶えないと思います。」
私 「そうだね。逆にどのように考えたら争いがなく、みんながハッピーになれると思う?」
学生「・・・相手の立場で物事を考えるとき・・・でしょうか?」
私 「そうだね。お互いが相手の立場で物事を考えることが出来たら、とってもハッピーな世界が待っていそうだね。」
学生「でもそうしたら、自分のやりたいことがやれなくなってしまうんじゃないでしょうか?何だか、ハッピーとは程遠いような・・・」
私 「たとえば、僕達の前においしい料理が並んでいるとするよね。でもお互いに自分の腕より長い箸を持たされていて、自分では食べることが出来ない。そのときに私が、おいしい料理を箸でつまんで、目の前にいるあなたに食べさせてあげたとしたら、あなたはどう思う。」
学生「とても嬉しいです。」
私 「そうだね。そしたらあなたは次に何をする?」
学生「・・・私も同じように箸でつまんで、亀井さんに食べてもらおうと思います・・・
あっ!」
私 「あなたは、親子でいえば子の立場、師弟で言えば弟子の立場、君臣で言えば社員・部下の立場・・・だからこれから、「僕が親だったら」「僕が先生の立場なら」「僕が社長や上司だったとしたら」と考えてみてはどうだろう。それが最も身近な“よい考え方”だと思うよ。」
その後、「将来と過去なら将来のことを、肯定と否定なら肯定で、明暗なら明で・・・」などを列挙することで、“よい考え方”の感覚を掴んでもらいました。相談に来た時は、眉間に寄せていたしわがすっかり伸び切り、嬉々として帰っていきました。
この22年間、実に多くの会社と出会って来ましたが、「この会社の社員さんは幸せそうだなぁ」と感じる会社は、いずれも社員さんがこの感覚を持っていらっしゃいます。
一般社員は監督者の立場で、監督者になったら管理者の立場で、管理者なら役員の立場で、役員就任後は経営者の立場で常に考えている。この条件はどうも外せないようです。
では経営者は誰の立場で考えればよいのでしょうか?
そもそも「考える」とは、神還る(帰る、返る・・・)が語源だといわれています。神に還って考える、すなわち、大自然の法則、大宇宙の原理に基づいて考える。
まず経営者は、経営者の立場で考えてくれる社員がついてきてくれる自分になるために、神還って考え、自分を磨き続ける姿勢が大切だと思います。
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