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取るべき道は自ずと見えてくる、ということ

投稿日時:2012/02/09(木) 09:15rss

千年続く 会社をめざそう㉘
■取るべき道は自ずと見えてくる、ということ■



 
「○○しようと思うのですが、どうでしょうか?」
 
という質問をよく受けます。
これに対して私は、
 
「やりたいのであればやってみてはどうですか?」 
 
と返答します。
事実、物事はやってみないとわからないからで、
そこは理屈ではありません。

やりたいと思うのならやる、それほどでもなければやらない、
それしかありません。
 
そもそも、100%大丈夫であることが保証されているものなど
この世にはありませんし、
仮にそのようなものが在るとすれば、必ずや既に誰かがやっていて、
手を出したとしても時すでに遅し。
相手の背中は遥か遠く彼方に見えることでしょう。
 
逆に経営者は、「当たるも八卦、当たらぬも八卦」では困ります。
成功の見込みが立たないものを投機的に行うのは経営者ではない。
ギャンブラーであってはなりません。
 
「老年のパイロットや危険知らずのパイロットはいるが、
危険知らずで長生きしたパイロットはいない。」
 
とは投資専門家として著名なチャールズ・D・エリス氏の言葉ですが、
経営でも同じ。

「太く短く」的な発想で、社員さんや家族を
路頭に迷わすようなことをしてはなりません。
 
感覚的なものですが、6~7割の見込みがあればやってみる、
そういう目安を持つことも大切だと思います。
 
しかしそれよりも大切なのは、
「とことんやり切る覚悟はあるか」ということ。
「やってみて、うまくいったらラッキー」的な心構えでは
とても成功を勝ち取ることなどできません。
大事なのは「何があってもやり切る!」という姿勢だと思います。
 
そして、その覚悟で臨んだとき、
そのことそのものは手に入れることができなかったとしても、
それを通じて新たな、本来取るべき道が見えてくる、
そういうものだと思います。
 
「○○しようと思うのですが、どうでしょうか?」
 
この問いが、単に自分の覚悟を後押しして欲しい、
他者から太鼓判を押されることで、さらなる勇気を持ちたい、
そういうものであればよいのですが、
「ダメと言われたら止めよう」程度のものであれば、
はなからやらない方がよい。
 
もっと言えば、多くの人がダメ出しするものの方が、
実現できた時の効果は絶大!
 
「否定されたら大喜びでGO!」

くらいの気持ちが大切です。
 
いずれにしろ、確かに言えるのは、
「とことんやってみれば自ずと取るべき道がみえてくる」
ということです。



■名南コンサルティングネットワーク こちら>>>
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ボードメンバープロフィール

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かめい ひでたか

1965年岐阜県生まれ。89年名南コンサルティングネットワーク入社。2001年より取締役。後継者育成や経営計画立案を得意分野とする。愛知近県の後継者を対象にした勉強会を各地で主宰するなど、「事業承継」をライフワークにしている。月刊ニュートップリーダー(L.)連載『事業承継の王道』など、執筆・講演活動も精力的に行なう。

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