名南経営 コンサルタント 亀井英孝の 千年続く 会社をめざそう | 経営者会報 (社長ブログ)
企業永続のためのヒントを、実例をもとにした考察で導きだします
- トップページ
- 本物に触れる、ということ
本物に触れる、ということ
千年続く 会社をめざそう㉛
■本物に触れる、ということ■
先日、ちょっとした贅沢をしてきました。
九州一といわれる寿司屋さんで仲間と食事をしてきたのです。
はじめのうちは、「ネタもよいけど、値段もよい」と脅されていたこともあって、
値札のないお品書きとネタケースを交互にを睨みつけ、
眉間に皺を寄せながら、おそるおそる注文をしていました。
しかし、十数分経ったあたりから「もういいや!」と、
お店そのものを楽しむことに決めました。
それほど「値段以上の満足が得られるだろう」との確信が得られたからです。
やはり、値段が高くても人気があるものには、
そうなっているだけの理由があります。
しかし残念ながらその本質を言葉で表現するのは難しい。
旨いものは旨い、よいものはよい、としかいえないものです。
だから実際に体感するしかありません。
そして経営者は、その本質を探究する努力を惜しんではならないと思います。
よいもの、本物に触れることによってその意味が五感から伝わり、
暗黙知によって身につく、否、それによってしか、
身につけることはできないと思います。
また、よいものに触れることは、それに似合う自分になろうという
強い意志・意欲を醸成します。
その意味においても高くてもよいものに触れる価値は高い。
逆に言えば、よくないものに触れ続けると、よくない人間になる、
ということ。お互いに気を付けなければなりません。
『ニュートップリーダー』酒井編集長によれば、
かのメーカーズシャツ鎌倉の創業者・貞末良雄氏は
「経営者はグレートコンシューマたれ」が信念だとお聞きしましたが、
私も全く同感です。
もちろん、奢侈(しゃし:度を過ぎて贅沢なこと。身分不相応に金を費やすこと)
までいってはいけません。何事も行き過ぎはよくない。
でも、心を豊かにする贅沢さは必要。
その意味において「嗜み(たしなみ)」と言ったほうがしっくりくるかもしれません。
以前このような話をしたところ、「少ない予算の中ではずれのないようにしたい」と、
その見極め方を尋ねられたことがあります。なかなか難しい質問です。
私はその時、次のように答えました。
「内面的な魅力があり憧れることができる人、こういう人になりたいと思える人が触れるもの、
ないしは、信頼できる方から『これはいいから』と勧められたもの」と。
また、連れて行ってもらっているうちはダメ。
わかったつもりになるだけで、その実、何も得られない。
もちろん紹介があれば、入口が違うのはたしかです。
いきなり奥の院から参拝させていただくようなもの。
本質に近づくスピードが格段に違ってきます。
でも、本質の扉は、自分の「あし」でのれんをくぐらないと開けられない。
これからも自分の「あし」を使って、
ほどよい嗜みを身につけていきたいと思います。
内面的に魅力ある人間になれるように・・・。
■名南コンサルティングネットワーク こちら>>>
■日本法人会千年経営研究会 こちら>>>
■本物に触れる、ということ■
先日、ちょっとした贅沢をしてきました。
九州一といわれる寿司屋さんで仲間と食事をしてきたのです。
はじめのうちは、「ネタもよいけど、値段もよい」と脅されていたこともあって、
値札のないお品書きとネタケースを交互にを睨みつけ、
眉間に皺を寄せながら、おそるおそる注文をしていました。
しかし、十数分経ったあたりから「もういいや!」と、
お店そのものを楽しむことに決めました。
それほど「値段以上の満足が得られるだろう」との確信が得られたからです。
やはり、値段が高くても人気があるものには、
そうなっているだけの理由があります。
しかし残念ながらその本質を言葉で表現するのは難しい。
旨いものは旨い、よいものはよい、としかいえないものです。
だから実際に体感するしかありません。
そして経営者は、その本質を探究する努力を惜しんではならないと思います。
よいもの、本物に触れることによってその意味が五感から伝わり、
暗黙知によって身につく、否、それによってしか、
身につけることはできないと思います。
また、よいものに触れることは、それに似合う自分になろうという
強い意志・意欲を醸成します。
その意味においても高くてもよいものに触れる価値は高い。
逆に言えば、よくないものに触れ続けると、よくない人間になる、
ということ。お互いに気を付けなければなりません。
『ニュートップリーダー』酒井編集長によれば、
かのメーカーズシャツ鎌倉の創業者・貞末良雄氏は
「経営者はグレートコンシューマたれ」が信念だとお聞きしましたが、
私も全く同感です。
もちろん、奢侈(しゃし:度を過ぎて贅沢なこと。身分不相応に金を費やすこと)
までいってはいけません。何事も行き過ぎはよくない。
でも、心を豊かにする贅沢さは必要。
その意味において「嗜み(たしなみ)」と言ったほうがしっくりくるかもしれません。
以前このような話をしたところ、「少ない予算の中ではずれのないようにしたい」と、
その見極め方を尋ねられたことがあります。なかなか難しい質問です。
私はその時、次のように答えました。
「内面的な魅力があり憧れることができる人、こういう人になりたいと思える人が触れるもの、
ないしは、信頼できる方から『これはいいから』と勧められたもの」と。
また、連れて行ってもらっているうちはダメ。
わかったつもりになるだけで、その実、何も得られない。
もちろん紹介があれば、入口が違うのはたしかです。
いきなり奥の院から参拝させていただくようなもの。
本質に近づくスピードが格段に違ってきます。
でも、本質の扉は、自分の「あし」でのれんをくぐらないと開けられない。
これからも自分の「あし」を使って、
ほどよい嗜みを身につけていきたいと思います。
内面的に魅力ある人間になれるように・・・。
■名南コンサルティングネットワーク こちら>>>
■日本法人会千年経営研究会 こちら>>>
- 2014年1月(2)
- 2013年12月(1)
- 2013年10月(1)
- 2013年8月(1)
- 2013年7月(2)
- 2013年6月(2)
- 2013年3月(1)
- 2012年12月(1)
- 2012年10月(2)
- 2012年9月(1)
- 2012年8月(2)
- 2012年7月(2)
- 2012年6月(2)
- 2012年5月(2)
- 2012年4月(2)
- 2012年3月(2)
- 2012年2月(2)
- 2012年1月(2)
- 2011年12月(2)
- 2011年11月(2)
- 2011年10月(1)
- 2011年9月(2)
- 2011年8月(2)
- 2011年7月(2)
- 2011年6月(2)
- 2011年5月(2)
- 2011年4月(2)
- 2011年3月(2)
- 2011年2月(3)
- 2011年1月(1)
- 2010年12月(2)
- 悪い報告ができる組織をつくる、ということ [01/28]
- 明るい組織にする、ということ [01/17]
- 真の「自信」ということ [12/26]
- 本当の「倍返し」ということ [10/29]
- 決断の本質は「捨てる」肚の括りにあるということ [08/28]
- 「他責」か「自責」かで人生は変わる、ということ [07/31]
- 最高のものにふれる、ということ [07/19]
- 「好き嫌い」で決める、ということ [06/25]
- 育てるために「アウトプットの場を設ける」ということ [06/11]
- 商いとは壮大な「物語」である、ということ [03/06]
- 部下指導は「できる」から始まる、ということ [12/28]
- 約束を守る、ということ [10/30]
- 肚を括ることのできる採用をする、ということ [10/16]
- 責任をもって育てる、ということ [09/28]
- お客様に寄り添う、ということ [08/29]
- 「やらせる」のではなく「やりたくさせる」ということ [08/14]
- 不安を取り除く、ということ [07/24]
- 実は過去は変えられる、ということ [07/17]
- 意思決定する、ということ [06/26]
- 長年の功労者を遇する、ということ [06/15]