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計画は前半の半年で8割やり切る、ということ

投稿日時:2012/05/08(火) 09:31rss

千年続く 会社をめざそう㉞
■計画は前半の半年で8割やり切る、ということ■

 
 
「追い込まれないとなかなか動けない」私は、
この時代、成果を上げておられる方々を観察した結果、
確信をもち、常に意識していることがあります。それは、
 
「計画は、前半の半年で8割やり切るつもりで立てる」
 
ということ。
 
そしてその意味を、下記のように理由づけしています。
 
第一に、「この世にはままならぬ日がある」ということ。
これは近年、多くの人が実感していることではないでしょうか。

明日があると思うから先延ばしをする。
しかし余儀なく空白の日々を過ごさねばならないときがあると諦観すれば、
よもや先延ばしなどできようはずがありません。

以前、ある方から「不景気とは不勉強なり」という言葉を教えていただきました。
少なくとも私たち経営者は、自社の問題を経営環境のせいにはできません。
よってあらゆる状況を予測して、対処しなければなりません。
 
第二に、来期計画をじっくり検討する時間をきちんと設けるということ。
現在のような混沌とした時代にあっては、
トップの情報なり、予見で十分とはとうてい言えません。

現場で社員さんが感じて吸い上げてくる些細な変化や顧客の要望を集約し、
社内の知恵を結集して皆でベクトルを合わせていくことが求められます。
そこにはどうしても時間を要する。
走りながら考えることも重要ですが、
来期の展望を考えるにあたっては、
じっくり時間を取る余裕も必要、ということです。
 
第三に、メリハリをつけるということ。
人の緊張はそう長く続くものではありません。
また業種にもよるのでしょうが、成果には季節による違いもあるでしょう。
そう考えれば、花も実もなる時期に一気呵成に成果を上げる、
そういう姿勢が必要なのだと思います。

逆に閑散期は無理をせず、積極的に休みを取る。
またその時をリラックスすることのみならず、日常とは異なる体験を行うことで、
見えざる未来への糸口を探す機会にできたら最高でしょう。
 
このように考えますと、ままならぬ日が3ヶ月、
じっくり計画を立てるのが1か月、
ゆっくり体を休め、未知なる世界を感じる時間が1か月、
都合5か月は開けておきたい。
これが私の「半年で8割」の根拠です。
そしてできればこの半年は前半に集中させたい、そう考えています。
 
もしままならぬ日がなかったならラッキーです。
さらなる成果を求めてもよいし、
じっくり考える時間や情報収集の時間を増やしてもよい。
いずれにしろ「半年8割」の法則は、安定的に成果を挙げる人の共通項だと思います。
 



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ボードメンバープロフィール

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かめい ひでたか

1965年岐阜県生まれ。89年名南コンサルティングネットワーク入社。2001年より取締役。後継者育成や経営計画立案を得意分野とする。愛知近県の後継者を対象にした勉強会を各地で主宰するなど、「事業承継」をライフワークにしている。月刊ニュートップリーダー(L.)連載『事業承継の王道』など、執筆・講演活動も精力的に行なう。

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