名南経営 コンサルタント 亀井英孝の 千年続く 会社をめざそう | 経営者会報 (社長ブログ)
企業永続のためのヒントを、実例をもとにした考察で導きだします
- トップページ
- 本当の強さ、ということ
本当の強さ、ということ
千年続く 会社をめざそう⑬
■本当の強さ、ということ■
現在当社では、入社3年経過者面談というものを行っています。
文字通り、入社後3年を経過した社員を対象に人事部が面談をするというもの。
目的は、「石の上にも三年」がんばってくれた社員に対して、
これからの成長のために必要なアドバイスをすることです。
私がこの面談の担当になって今年で5年目になりますが、
多くの者が、共通して口にすることがあります。それは、
「自分の強みが見つかりません」
それが自信喪失であったり、上司や会社への不平不満になっていたり、
ただ単なる逃げ口上だったりと、現われ方はさまざまですが・・・
入社して1年目は、何をやっているのかさっぱりわからない。
上司や先輩の言われるままに作業して、
「はい出来上がり」と言われても「えっ、終わったんですか?」といった状態。
2年目になると、やっと何をやっているのか、その意味がわかり始め、
自分の業務は段取りもつけられるようになる。
3年目になると、自分のみならず、周囲もコントロールできるようになり、
仕事を能動的にこなせるようになる。
そんな状況で迎える4年目。でも「自分らしさ」や
「自分にしかできないこと」までには至っていない。
「3年がんばれば、もっと凄い自分になっていると思っていました」
これは素直な気持ちだと思います。
そんな彼らに私が伝えるのは、
「二十代は川下り。今はただただ目の前の仕事に没入しなさい。答えは必ず見つかる。」
どうも最近の採用サイトの弊害か、「やりがいのある仕事」だとか、
「自分に合った仕事」だとかを求める(求めさせられる)傾向にあるように思います。
正直なところ、そんな仕事はこの世の中にはない。
「やりがいを持って仕事をする」「仕事に選んでもらえる自分になる」しかないのです。
そういう姿勢で働いて初めて「やりがい」だとか
「自分にしかできない仕事」だとかが見つかるもの。
「あなたが憧れる先輩達がみんな通ってきた道。信じて精進しなさい」
このような話をして、どのような反応を示すと思いますか?
ほぼ100%、「気持ちが楽になりました」と、爽やかな顔をして帰っていきます。
一見まともそうに見える“常識”を勝手に作り出し、多くの者を不幸にしているこの社会。
少々憤りを感じるところです。
一方で私は、次のようなことも伝えています。
「弱い人間であることはよいことだ。
弱いからわかることがある。弱くないとわからないことがある。
だから、気落ちすることがあっても、苦にすることはない。
逆に、そこから何を学ぶべきかを考えなさい」
「ただ、放置してはいけない。
弱い自分がいることを喜んで、楽しみながらその弱さを克服していこう!」
あるがままを受け入れる、そういうことが本当の強さだと思います。
■名南コンサルティングネットワーク こちら>>>
■日本法人会千年経営研究会 こちら>>>
■本当の強さ、ということ■
現在当社では、入社3年経過者面談というものを行っています。
文字通り、入社後3年を経過した社員を対象に人事部が面談をするというもの。
目的は、「石の上にも三年」がんばってくれた社員に対して、
これからの成長のために必要なアドバイスをすることです。
私がこの面談の担当になって今年で5年目になりますが、
多くの者が、共通して口にすることがあります。それは、
「自分の強みが見つかりません」
それが自信喪失であったり、上司や会社への不平不満になっていたり、
ただ単なる逃げ口上だったりと、現われ方はさまざまですが・・・
入社して1年目は、何をやっているのかさっぱりわからない。
上司や先輩の言われるままに作業して、
「はい出来上がり」と言われても「えっ、終わったんですか?」といった状態。
2年目になると、やっと何をやっているのか、その意味がわかり始め、
自分の業務は段取りもつけられるようになる。
3年目になると、自分のみならず、周囲もコントロールできるようになり、
仕事を能動的にこなせるようになる。
そんな状況で迎える4年目。でも「自分らしさ」や
「自分にしかできないこと」までには至っていない。
「3年がんばれば、もっと凄い自分になっていると思っていました」
これは素直な気持ちだと思います。
そんな彼らに私が伝えるのは、
「二十代は川下り。今はただただ目の前の仕事に没入しなさい。答えは必ず見つかる。」
どうも最近の採用サイトの弊害か、「やりがいのある仕事」だとか、
「自分に合った仕事」だとかを求める(求めさせられる)傾向にあるように思います。
正直なところ、そんな仕事はこの世の中にはない。
「やりがいを持って仕事をする」「仕事に選んでもらえる自分になる」しかないのです。
そういう姿勢で働いて初めて「やりがい」だとか
「自分にしかできない仕事」だとかが見つかるもの。
「あなたが憧れる先輩達がみんな通ってきた道。信じて精進しなさい」
このような話をして、どのような反応を示すと思いますか?
ほぼ100%、「気持ちが楽になりました」と、爽やかな顔をして帰っていきます。
一見まともそうに見える“常識”を勝手に作り出し、多くの者を不幸にしているこの社会。
少々憤りを感じるところです。
一方で私は、次のようなことも伝えています。
「弱い人間であることはよいことだ。
弱いからわかることがある。弱くないとわからないことがある。
だから、気落ちすることがあっても、苦にすることはない。
逆に、そこから何を学ぶべきかを考えなさい」
「ただ、放置してはいけない。
弱い自分がいることを喜んで、楽しみながらその弱さを克服していこう!」
あるがままを受け入れる、そういうことが本当の強さだと思います。
■名南コンサルティングネットワーク こちら>>>
■日本法人会千年経営研究会 こちら>>>
- 2014年1月(2)
- 2013年12月(1)
- 2013年10月(1)
- 2013年8月(1)
- 2013年7月(2)
- 2013年6月(2)
- 2013年3月(1)
- 2012年12月(1)
- 2012年10月(2)
- 2012年9月(1)
- 2012年8月(2)
- 2012年7月(2)
- 2012年6月(2)
- 2012年5月(2)
- 2012年4月(2)
- 2012年3月(2)
- 2012年2月(2)
- 2012年1月(2)
- 2011年12月(2)
- 2011年11月(2)
- 2011年10月(1)
- 2011年9月(2)
- 2011年8月(2)
- 2011年7月(2)
- 2011年6月(2)
- 2011年5月(2)
- 2011年4月(2)
- 2011年3月(2)
- 2011年2月(3)
- 2011年1月(1)
- 2010年12月(2)
- 悪い報告ができる組織をつくる、ということ [01/28]
- 明るい組織にする、ということ [01/17]
- 真の「自信」ということ [12/26]
- 本当の「倍返し」ということ [10/29]
- 決断の本質は「捨てる」肚の括りにあるということ [08/28]
- 「他責」か「自責」かで人生は変わる、ということ [07/31]
- 最高のものにふれる、ということ [07/19]
- 「好き嫌い」で決める、ということ [06/25]
- 育てるために「アウトプットの場を設ける」ということ [06/11]
- 商いとは壮大な「物語」である、ということ [03/06]
- 部下指導は「できる」から始まる、ということ [12/28]
- 約束を守る、ということ [10/30]
- 肚を括ることのできる採用をする、ということ [10/16]
- 責任をもって育てる、ということ [09/28]
- お客様に寄り添う、ということ [08/29]
- 「やらせる」のではなく「やりたくさせる」ということ [08/14]
- 不安を取り除く、ということ [07/24]
- 実は過去は変えられる、ということ [07/17]
- 意思決定する、ということ [06/26]
- 長年の功労者を遇する、ということ [06/15]